キングオブレザーとは革のダイヤモンドとも呼ばれるコードバン(馬革)の別名です。
コードバンとは馬革(ホースレザー)のこととなり、元々は農耕用の馬の臀部(お尻部分)から採取される皮のことを言いましたが、現在では農耕用の馬の生産が減少しており、食肉用の馬から採取される皮となっています。
どちらにしても『重要な部分としては馬のお尻から採取され作られる皮革=コードバン=”キングオブレザー”』ということとなります。
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コードバンがキングオブレザーと呼ばれる理由
一般的にコードバンが”キングオブレザー”や”革のダイヤモンド(宝石)”と呼ばれるその秘密の1つには希少価値の高さがあります。
そもそも馬のお尻部分といっても全てというわけではなく、お尻の内側の層の僅か2mm部分(コードバン層と呼ばれる)となり、世界でも一ヶ月で数千頭分しか採取することが出来ない皮となっています。
さらに馬一頭から採取される量もかなり限られているんです。
これだけでもコードバンがほかの皮革に比べて値段が高くなる理由もうなずけるかと思います。
そして、コードバンはほかの皮革と比べて優れているとされている点としては、繊維質の細かさなんですね。
このコードバンの繊維質の細かさが皮革の強度(耐久性、キズの付きにくさ)、手触りの良さ(なめらかさ、しなやかさ)を成しているんです。
それによりコードバンは丁寧な手入れによって一生使えるほどとまでいわれています。
これらの理由からコードバンがキングオブレザーや革のダイヤモンドと呼ばれるわけなんですね。
コードバンの手入れや取り扱い店舗
コードバンはブライドルレザーと並んで皮革製品を代表する皮革素材となり、本革レザーを扱う店舗であれば、ほぼ間違いなく取り扱っている皮革となっています。
コードバン素材の革財布では基本的に使っているうちで特別な手入れは必要としません。
基本的には手から出る皮脂で十分だといわれていますから。
革であるため水気には弱いので水のあるところでは注意が必要ですね。
また下手にクリームやオイルなどを塗るとコードバン独特のテカテカ感(艶感)がなくなる(曇る)ので注意して下さい。
コードバンとブライドルレザー
皮革製品を代表するコードバンとブライドルレザーでは若干コードバンの方が価格は上がることになります。
これはブライドルレザーが劣るというわけではなく革の稀少さや扱いや製法が異なることからですね。
どっちが良くて/どっちが悪いというのは一概には決められませんよ。
因みにコードバンは一般的に牛革の2~3倍の強度があるといわれています。
私達の一番身近でコードバンが使われているモノは意外にもランドセルなんです。
(生産されているランドセル全ての素材がコードバンではありません。もちろん牛革のランドセルもありますよ)
小学校の6年間を使い続けると考えるとコードバンがランドセルに使用される理由も分かりますね。
コードバンの購入で気を付けたい事
個人的にコードバンの革財布の購入で気をつけたいことは縫製だと感じます。
(もちろんコードバンだけに限ったことではありませんが特にコードバンは皮革が丈夫になるため)
コードバンは非常に繊維質が細かく耐久性=強度がある皮革です。
つまり、革財布を作る側も扱いが難しくなり縫製が雑になっていることがあるんです。
せっかく皮革自体が強くても縫製が雑(甘い)になっていればその革財布は壊れることになるわけなんですね。
したがってコードバンの革財布やそのほか皮革製品で最も重要なことは作る職人の熟練された腕(技術)がとても大切になってくるんです。
皮革がいくら丈夫なものでも縫製が甘ければ意味がありません。
皮革はまだまだ使えるのに壊れた・・・ということになるんですね。
レザーを扱う職人の技術が重要となる理由
私がこれまでに「失敗したな・・・」と思った皮革製品には縫製が甘かったというものも多かったですね。
このサイトで紹介しているブランドではおそらくそういったことはないかと思います。
しかし、いずれにしても手作業で行なっている為に”商品によっては当たり外れ”が存在するのは仕方ありません。100%完全な商品というものは世の中に存在しないでしょう。
ですが、ここで重要なことはその後のアフターケアなんですね。
売ったら売りっぱなしというのは有り得ませんね。
当サイトで紹介しているココマイスターなどでは購入した革財布のアフターケアもしっかり行なっていますから安心して購入ができるということが最大のメリットになるわけです。